2011年10月30日日曜日

2011年10月31日~11月4日の日経平均予想



先週の株式市場は、欧州財政危機に対する包括策がまとまったことを好感し、世界的にリスク資産へのアンワインドが進んだ。日経平均は週ベースで371円の上昇。

今週の株式市場は、9,000円前後で一進一退の動きか。欧州財務危機は、一連の対策を受け、市場が最も恐れていた金融システムの崩壊懸念が和らぎ、リスク資産への売り圧力は後退している。ただ、決まった包括策が今後確実に実行されていくのかまだ不透明な部分が多い。日本株は、ドル円が史上最高値を更新している状況では、9,000円台で値固めができれば上出来と云ったところか。米国は1日~2日に開催されるFOMCが注目材料。市場の予想通り追加緩和は無いと思われるが、QE3への期待感が高まっているので、バーナンキの発言が注目される。

日経平均の上値抵抗としては、3月末から8月初まで下値サポートとなっていた9,300円レベルが。下値サポートとしは、心理的節目の9,000円や日足基準線8,714円など。

10月28日の東証一部:株価収益率(PER)14.13倍、 株価純資産倍率(PBR)0.97倍

今週の予想レンジ:8,700円~9,300円

更新日 2011年10月30日 株・個人投資家の喫茶店

2011年10月23日日曜日

2011年10月24日~10月28日の日経平均予想



先週の株式市場は、比較的好調な米企業決算を好感し上昇して始まったが、欧州首脳会議を控えて次第に様子見ムードが強まった。売買代金は連日今年最低を記録するなど、市場エネルギーの低下は深刻である。日経平均は週ベースで67.07円の下落。

今週の株式市場は、膠着状態が継続か。週末の欧米株は、欧州債務危機の解決策をめぐる楽観論などから大幅高になったが、ドル円が史上最高値を更新したこともあり、CME225の上げ幅は65円と限定的となっている。26日の欧州首脳会議までは動きようがなく、週前半は東電・オリンパスと云ったところに商いが集中しそうである。

戻りが鈍い日本株に、今週は為替問題も重しとしてのしかかる。しかし、政府が円高対策を閣議決定した日に最高値を更新するというのは、何おかいわんやである。日銀は金融緩和を渋り、政府は増税一直線では、国際的に見れば円高誘導をやっているとしか思えないと言ったところ。薄商いに関しては、これは日本株に限った話ではなく、リスクオンでもリスクオフでもない状況から世界的な傾向となっている。価格に信頼性がなく、ちょっとした材料でも乱高下しやすくなっており、トリッキーな動きには注意したい。欧州問題が今週どのような進展をみせるか注目が集まる。

日経平均の上値抵抗としては、SQ値8,799円、日足雲下限8,822円、心理的節目9,000円、75日移動平均線9,120円など。下値サポートとしは、日足基準線8,627円心理的節目の8,500円、
10月5日安値8,343円など。

10月21日の東証一部:株価収益率(PER)13.51倍、 株価純資産倍率(PBR)0.93倍

今週の予想レンジ:8,500円~9,000円

更新日 2011年10月23日 株・個人投資家の喫茶店

2011年10月16日日曜日

2011年10月17日~10月21日の日経平均予想



先週の株式市場は、米雇用統計の上振れや欧州財務危機対応の前進などから買い戻しが進んだ。日経平均は週ベースで142円の上昇。

今週の株式市場は戻りを試す展開か。欧州財務問題に関しては、まだ予断を許さないが、危機封じ込めに向けた銀行の資本増強、ファイアウオールの設置なども動き始めており、金融システム崩壊という極端な悲観論は後退している。東京市場は欧米の動きを受け、オープニングギャップを空けた後は、そのまま膠着という主体性のない動きを続けている。国内に投資家がいないので主体性がないのは、いつものことだが、商いも非常に薄くやりずらい相場。日経平均の8,750円レベルは価格帯出来高も多く、節目の位置にある。ここを完全に抜くことが出来れば、震災から7月まで下値サポートとなっていた9,300円レベルまでの戻りも期待出来る。

日経平均の上値抵抗としては、SQ値8,799円、心理的節目9,000円、日足雲下限9,037円、75日移動平均線9,191円など。下値サポートとしは、日足基準線8,609円、心理的節目の8,500円、10月5日安値8,343円など。

10月14日の東証一部:株価収益率(PER)13.60倍、 株価純資産倍率(PBR)0.94倍

今週の予想レンジ:8,500円~9,100円

更新日 2011年10月16日 株・個人投資家の喫茶店

2011年10月9日日曜日

2011年10月11日~10月14日の日経平均予想



先週の株式市場は、期末のドレッシングが無くなったことや、欧州財務問題の不透明感から日経平均は週前半に年初来安値を下回る。その後はEUの各国財務相が域内金融機関へ資本増強を検討していると報じたことから、週末にかけ買い戻しが優勢になった。日経平均は週ベースで94円の下落。

今週の株式市場は揉み合いから戻りを試す展開か。欧州財務問題は依然不透明感が強いものの、市場が一番心配していたギリシャの無秩序なデフォルト→欧州金融システム崩壊という最悪のシナリオは、銀行への資本注入が上手くいけば回避に向かうだろう。その後、イタリアなどへ危機を波及させないファイアーウォールを設置すれば、仮にギリシャがデフォルトしても織り込み済みで問題とはならない。それまでの道のりは、まだ紆余曲折が予想され楽観論は禁物だが、日本株は景気減速だけなら既に株価に充分織り込まれているので、売り圧力も徐々に衰えてくるのではないか。

日経平均の上値抵抗としては、日足基準線8,720円、心理的節目9,000円、日足雲下限9,071円など。下値サポートとしは、心理的節目の8,500円、10月5日安値8,343円、3月15日安値8,227円など。

10月7日の東証一部:株価収益率(PER)13.50倍、 株価純資産倍率(PBR)0.93倍


今週の予想レンジ:8,400円~8,900円

更新日 2011年10月9日 株・個人投資家の喫茶店

2011年10月2日日曜日

2011年10月3日~10月7日の日経平均予想



先週の株式市場は、欧州債務危機の深刻化から26日に日経平均は年初来安値を更新した。その後はEFSF(欧州金融安定基金)の機能拡充策への期待から欧米株が持ち直し、日本株は期末要因(ドレッシング買い)もあり、週末に向け持ち直した。日経平均は週ベースで140円の上昇。配当落ちを考慮すれば実質210円高。

今週の株式市場は、引き続きユーロ圏の動きに一喜一憂する相場が継続。EFSFの機能拡充策は、最大の資金拠出国であるドイツが無事可決したが、今後は、オランダやスロバキアなどギリシャ支援に否定的な国の採決を待つことから、相場の反応は今ひとつとなっている。ギリシャ支援も不透明なところに、マクロ指標の減速、おまけに30日に発表になったユーロ圏の9月のインフレ率が約3年ぶりの高水準になったことで、ECBの利下げ期待が後退し、週末の欧米株は再び急落している。東京市場も週明けは売り先行の展開が予想される。

東京市場は、約7割の銘柄がPBR1倍を割り込んでいる状況です。これが何を意味するかと言えば、今後、下方修正が相次ぐとしてもファンダメンタルズ要因の景気減速は、既に株価に織り込んでいると言うことです。市場が恐れているのは、ギリシャの無秩序なデフォルトなどからくる世界的な金融危機。もしそうなれば、リーマンショックの時がそうであったように、どんな分析もまったく役に立たなくなり、8,000円などあっという間に下抜けることになる。しかし、そういう状況が回避できるのであれば、十分お買い得な水準にきていると言える。

日経平均の上値抵抗としては、日足基準線8,728円、心理的節目9,000円、日足雲下限9,134円など。下値サポートとしは、心理的節目の8,500円、9月26日安値8,359円、3月15日安値8,227円など。

今週の予想レンジ:8,200円~8,800円

更新日 2011年10月2日 株・個人投資家の喫茶店