2012年7月29日日曜日

2012年7月30日~8月3日の日経平均予想

日経平均7月27日

先週の株式市場は、欧州債務懸念を受けた円高進行から、日経平均は一時8,400円割れまで売り込まれた。しかし、週末にECBのドラギ総裁が「ユーロを守るためにあらゆる手段をとる用意がある」と発言したことで、欧州債務懸念が一服し、リスク資産に買い戻しが入った。日経平均は週ベースで-103.23円の下落。

今週の株式市場は、戻りを試す展開か。欧州情勢を睨みながら不安定な相場が継続する流れは変わらないが、過度な悲観の巻き戻しは期待できる。米国では7月31日~8月1日にFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催され、追加の緩和策が講じられるかに注目が集まる。国内では企業決算がピークを迎える。先週は決算に対し過剰な反応も見られたが、その過程で織り込みも進んだと思われるので、徐々に落ち着いてくるのではないか。まずは、日足基準線8,732円を超えられるかが焦点となる。

今週の日経平均の上値抵抗としては、日足雲下限8,609円、週足雲下限8,634円、日足基準線8,732円、75日移動平均線8,897円、200日移動平均線8,957円など。下値サポートとしては、心理的節目8,500円、6月4日安値8,238円など。予想レンジは先週と同じとする。

東証1部全銘柄 予想PER11.67倍 PBR0.89倍 予想配当利回り2.35%

今週の予想レンジ:8,400円~8,900円

更新日 2012年7月29日 株・個人投資家の喫茶店

2012年7月22日日曜日

2012年7月23日~7月27日の日経平均予想

先週の株式市場は、世界的な景気減速懸念や円高の進行から、TOPIXが3年ぶりの9営業日連続の下落となるなど軟調な推移となった。日経平均は週ベースで54.25円の下落。

今週の株式市場は、引き続き軟調な展開が継続か。米企業決算と合わせ、国内も今週から本格化する4-6月期の決算が注目材料となる。外需系は下方修正懸念が強いが、株価は先行して下落している。いったん買い戻しになるのか、足元の円高を嫌気し更に売られるのか。週明けは8,600円の攻防から始まりそうだが、ここを維持できないと下方にバイアスがかかりやすい。

今週の日経平均の上値抵抗としては、日足基準線8,829円、週足雲下限8,837円、200日移動平均線8,959円、75日移動平均線8,984円。下値サポートとしては、日足雲下限8,555円、心理的節目8,500円など。

東証1部全銘柄 予想PER11.74倍 PBR0.90倍 予想配当利回り2.32%

今週の予想レンジ:8,400円~8,900円

更新日 2012年7月22日 株・個人投資家の喫茶店

2012年7月15日日曜日

2012年7月17日~7月20日の日経平均予想

日経平均チャート2012年7月13日
先週の株式市場は、米雇用統計を受け下落して始まり、その後も欧州債務問題によるユーロ安、日銀の追加緩和見送り、世界的な景気減速懸念などを嫌気し下値模索の展開となった。日経平均は週ベースで296.63円の下落。

今週の株式市場は、買い手掛かりに乏しく軟調な展開が継続か。内需系の株は比較的値持ちが良いが、外需系は下落トレンドを続けており、リスクオフ相場が継続している。日経平均は8,600円前後で持ち堪えることができるかが目先の焦点となる。今週も4-6月期の米企業決算が注目材料だが、日本企業も月末の決算発表で外需系企業の下方修正懸念が高まっており、先行して織り込みに行くことも考えられる。

今週の日経平均の上値抵抗としては、日足基準線8,782円、週足雲下限8,798円、200日移動平均線8,955円、75日移動平均線9,058円。下値サポートとしては、7月のSQ値8,678円、日足雲下限8,638円、心理的節目8,500円など。

東証1部全銘柄 予想PER11.93倍 PBR0.92倍 予想配当利回り2.28%

今週の予想レンジ:8,500円~9,000円

更新日 2012年7月15日 株・個人投資家の喫茶店

2012年7月8日日曜日

2012年7月9日~7月13日の日経平均予想

先週の株式市場は、EU首脳会議の合意によるアンワインド(巻き戻し)は入ったが、リスク・オンには移行できず、次第に様子見ムードが強まった。日経平均はなんとか9,000円台は維持したが、東証一部の売買代金は週を通して1兆円割れと薄商いが続いた。日経平均は週ベースで13.97円の上昇。上昇は5週連続。

今週の株式市場は、上値の重い展開が継続か。EU首脳会議の合意で、いったんリスク資産に買い戻しが入ったが、フィンランドとオランダがESMの債券購入に反対するなど、資本注入の具体的な手順や条件が不透明なことから、ユーロは再び軟調な展開になっている。また、週末にはスペインの10年物国債利回りが再び7%を超えるなど、マーケットはまだ疑心暗鬼の状態を抜け出せていない。9日のユーロ圏財務相会合で欧州各国が協調姿勢を示せるかがポイントとなる。

国内では、11~12日に開かれる日銀の金融政策決定会合が注目材料。先週、7月の地域経済報告(さくらリポート)で、全国9地域の景気判断を引き上げたことから、現状維持が予想されるが、期待値が低い分、サプライズがあれば好感されるだろう。世界的な金融緩和の流れの中で、また日銀だけ後手に回ることになれば、円高が株式市場を圧迫することになろう。

今週の日経平均の上値抵抗としては、75日移動平均線9,144円、週足基準線9,247円、日足雲上限9,339円など。下値サポートとしては、200日移動平均線8,952円、日足転換線8,878円、週足雲下限8,788円、日足基準線8,687円など。

東証1部全銘柄 予想PER12.29倍 PBR0.95倍 予想配当利回り2.22%

今週の予想レンジ:8,750円~9,300円

更新日 2012年7月8日 株・個人投資家の喫茶店



2012年7月1日日曜日

2012年7月2日~7月6日の日経平均予想

先週の株式市場は、週前半はドイツの頑なな態度から、EU首脳会議では何も進展がないとの臆測で軟調に推移した。しかし、EU首脳会議で新たな危機対応策が打ち出されたことで、先物主導で買い戻しが進み、日経平均は9,000円台を回復した。日経平均は週ベースで208.43円の上昇。上昇は4週連続。

今週の株式市場は、リスク回避の巻き戻しと実体経済悪の綱引きで上値は限定的か。週末の対応で欧州不安は一時的に後退したが、欧州安定メカニズム(ESM)の運用及び資本注入の具体的な手順や条件はまだ不明な部分もあり、今後の紆余曲折が予想される。今週は米国の経済指標でISMと雇用統計が発表される。直近の流れから考えると、あまり良い数字は期待できないだけに、発表前には様子見ムードが強まろう。日経平均は、3月27日終値10,255円から6月4日終値8,296円の50%戻しが9,276円で、週足基準線の9,247円と共に意識される水準。

今週の日経平均の上値抵抗としては、75日移動平均線9,212円、週足基準線9,247円、日足雲上限9,375円など。下値サポートとしては、200日移動平均線8,943円、週足雲下限8,800円、日足基準線8,642円など。

今週の予想レンジ:8,750円~9,300円

更新日 2012年7月1日 株・個人投資家の喫茶店