2016年4月24日日曜日

2016年4月25日~4月29日の日経平均予想

日経平均一目均衡表(日足)2016年4月22日
先週の日経平均は大幅に続伸。週初は産油国会合で増産凍結で合意に至らなかったことや、ルー財務長官が為替市場は秩序的という発言をしたことで円高になり大幅安の始まりとなった。しかし翌日にはクウェートの石油労働者によるストライキを材料に原油が再び40ドル台を回復し、CTAのアルゴリズムによる断続的な先物1枚買いなども相場を押し上げた。週後半になると日銀の追加緩和期待から円買い・株売りのアンワインドに拍車がかかり連日の大幅高となる。日経平均は週ベースで724.46円の上昇。

今週の株式市場は引き続きボラタイルな展開か。皮肉にも熊本地震が拡大した影響から、消費増税の先送り、日銀の追加緩和、更に夏の衆参同日選挙回避で憲法改正より経済政策に注力するとの思惑から、買い戻しや買い仕掛けが入り大幅高となっている。27~28日の日銀の金融政策決定会合では、ETFの増額はほぼ織り込まれており、先週末に話が出た金融機関向けの貸出金利をマイナスにする措置が入るかどうかも注目される。東証1部の予想PERは16.58倍まで上昇していることから、もし現状維持で梯子を外されると一時的に失望売りを浴びることになりそうだ。ただ、2月とは真逆のモメンタム相場になっているので、その場合も政策期待などをネタに再び勢いを取り戻す可能性もある。仮にドル円が115円台まで戻っても18,000円は正当化出来る水準ではないが、今はヘッジファンドの買い戻し、買い仕掛けが市場を席巻しており、ファンダメンタルズなど論じても、マヌケな解説になるだけで何の意味もない。目先は2月1日の高値17,905円、月足転換線17,906円を超えられるか。

日経平均の上値抵抗としては、2月1日高値17,905円、月足転換線17,906円、心理的節目18,000円、200日移動平均線18,291円、週足雲下限18,489円。下値サポートとしては、週足基準線17,43円、月足基準線17,419円、心理的節目17,000円、日足雲上限16908円、日足基準線16,522円な
ど。

東証1部全銘柄 予想PER16.58倍 PBR1.19倍 予想配当利回り1.78%

今週の予想レンジ:17,000円~18,300円

2016年4月17日日曜日

2016年4月18日~4月22日の日経平均予想

日経平均一目均衡表(日足)2016年4月15日
先週の日経平均は大幅に反発。原油先物価格が200日移動平均線を上回り、欧米株が堅調な推移を続けた流れを受け、東京市場も急反発となった。東京市場の大幅高の直接的な背景は公的年金の買いがきっかけだったが、週後半はヘッジファンドのアルゴリズムによる買い戻しが上昇に拍車をかけた。日経平均は週ベースで1,026.51円の上昇。

今週の株式市場はボラタイルな展開か。東証1部の予想PERは15.97倍と既に割高感が出ており、17,000円を超えてくると戻り売りも上値を圧迫する。基本的に先週の上昇は、商いも少なく真空地帯を公的年金とショート・カバーで駆け上がっただけである。このまま100トビ台の円高が続けば、EPSは更に低下して行くと考えられるので、株価の割高感は更に強まって行く。地震の影響もさまざまな形でマーケットに出てくるだろう。現状のファンダメンタルズからは、17,000円から上はとても買える水準ではないが、ただ目先はショート・カバーと日銀の決定会合も近づいてくることから、CTAが上方向で値幅がとれると考えればアルゴリズムが上に走ることもないとは言えない。上は3月の戻り高値17,291円、下は日足基準線16,381円あたりが目先のメド。

日経平均の上値抵抗としては、日足雲上限16,989円、心理的節目17,000円、3月の戻り高値17,291円、月足基準線17,419円、週足基準線17,439円。下値サポートとしては、日足基準線16,381円、日足雲下限16,320円、心理的節目16,000円、心理的節目15,500円、2月12日安値14,865円など。

東証1部全銘柄 予想PER15.97倍 PBR1.15倍 予想配当利回り1.83%

今週の予想レンジ:15,750円~17,200円

更新日 2016年4月17日 株・個人投資家の喫茶店

2016年4月10日日曜日

2016年4月11日~4月15日の日経平均予想

日経平均一目均衡表(日足)2016年4月8日
先週の日経平均は続落。米国株は緩やかな利上げペースを背景に高値圏で推移しているが、日経平均は円高基調から水曜日には3年5ヶ月ぶりの7日続落となった。週末はドル円が一時107円台に入るなど更に円高が加速したが、政府の口先介入やクジラの防戦買いなどが入り下げ渋る。日経平均は週ベースで342.64円の下落。

今週の株式市場は、為替相場を睨みながら神経質な展開か。三角保ち合いを下放れてから下げが加速し、節目の15,500円レベルまで下げたが、ここは累積出来高も多い水準であり、GPIFにはまだ買い余力が残っていると思われるので抵抗を見せている。ただ、円高が止まらないようだと、早晩前回のザラ場安値14,865円を目指していく展開になると思われる。その下は2011年11月25日のザラ場安値8,136円から2015年の6月26日のザラ場高値20,953円の1/2押しにあたる14,544円などが意識される。個人的には100トビ台での実弾介入は無理だと思うので、当面は口先介入で凌ぎつつ政策や日銀の追加緩和に望みをつなぐ相場。

日経平均の上値抵抗としては、心理的節目16,000円、日足雲下限16,372円、日足基準線16,381円、25日移動平均16,690円。下値サポートとしては、心理的節目15,500円、2月12日安値14,865円など。

東証1部全銘柄 予想PER15.11倍 PBR1.09倍 予想配当利回り1.91%

今週の予想レンジ:14,800円~16,500円

更新日 2016年4月10日 株・個人投資家の喫茶店

2016年4月3日日曜日

2016年4月4日~4月8日の日経平均予想

日経平均一目均衡表(日足)2016年4月1日
先週の日経平均は反落。週初は米国株が堅調な動きを続けていることや、期末に向けてのドレッシング買いなどから堅調な推移となった。しかし、イエレンFRB議長の講演を受け円安基調が反転し、週末には日銀短観の悪化や国内機関投資家の益出しの売りなどをきっかけに大きく崩れる展開となった。日経平均は週ベースで838.59円の下落。

今週の株式市場は、リバウンド期待も上値は重い展開か。チャートは17,000円前後で形成していた三角保ち合いを下放れてしまったが、アメリカ株が上値追いの状況ですし、日本は下がれば日銀の追加緩和期待、財政出動、消費税先送りなどが下値を支えることになるので、ここから一方的に売られる展開も考えづらい。ただ、為替水準を考えれば日経平均16,000円でも割安感はない。短観で大企業製造業の想定為替レートが1ドル117円46銭の数字が示され、6円近い乖離が発生していることを考慮すれば、むしろまだ割高感の方が強いと言える。業績予想リビジョンの悪化に歯止めがかかっていない状況なので、米国株高や政策期待で下値は買い支えられても上値は重いだろう。海外がリスクオンの間に、徐々に円安に回帰するのが理想だが、海外がリスクオフになってしまえば前回の安値14,865円も決して盤石ではない。

日経平均の上値抵抗としては、日足基準線16,574円、心理的節目17,000円、日足雲上限17,367円、月足基準線17,419円、日足雲上限17,434円。下値サポートとしては、日足雲下限16,091円、心理的節目16,000円、心理的節目15,500円、2月12日安値14,865円など。

東証1部全銘柄 予想PER15.24倍 PBR1.10倍 予想配当利回り1.88%

今週の予想レンジ:15,750円~17,000円

更新日 2016年4月3日 株・個人投資家の喫茶店